発泡スチロール加工技術の紹介

工業技術と職人技術の融合により最高の造形物をお届けいたします!

アデムカが行う発泡スチロール加工は、加工機を使った工業技術と職人の手作業を融合することで、短時間で高いクオリティの造形物を製造することを実現しています。長年発泡スチロール加工を行ってきた経験と、様々な造形物を生み出すクリエイティビティにどうぞご期待ください。ここでは発泡スチロール加工の技術を製造工程とともにご紹介いたします。
文字加工の流れに関してはこちらをご覧ください。

発泡スチロール加工技術の紹介

アデムカではNC加工機で発泡スチロールを加工しています。提出していただいたCADデータ(dxf、igsなど。3DCADであればソリッドモデルのデータをご用意ください)をもとに、発泡スチロール加工に適したオペレーション方法を探します。発泡治具や電波測定台など、試作品や単品加工を得意としているのでご相談ください!

2次元熱線加工

ニクロム線に熱を通して溶かしながらカットしています。一筆書きの要領で、ニクロム線が動きます。
加工可能サイズ:幅2,000mm×高さ1,000mm×奥行き2000mm

3次元切削加工

XYZの3軸を制御する加工機を使い、ドリルで削っていきます。
加工可能サイズ:2,400mm×1,200mm×高さ150(〜250)mm
※加工可能な高さについては、形状により大きく変わってきます。

ブロック(発泡スチロールのかたまり)について

弊社では、発泡倍率30倍から90倍程度のものを取り扱っています。
ブロックの最大サイズは1,000mm×2,000mm×600mmですが、加工物を組み合わせ(貼り合わせ)ることでこれよりも大きなサイズを製作することも可能です。

いろいろな加工の種類

直線加工

曲線加工

溝加工

穴あけ加工

切削加工

貼り合わせ

ウレタンコーティング

発泡スチロールに1~1.5mmほどの厚みのウレタン吹付加工を施すことで、耐候性・耐久性を高めます(プラスチックのようなコーティングをするイメージです)。
発泡スチロールで軽量化が図れる半面、繰り返しの使用や他のものと接触することでポロポロと欠けたりへこんだりします。特に治具として使用する場合は、その点を補うためにウレタンコーティングを施すことがあります。吹き付けた面が少しデコボコとしますが、パテ埋めやサンディングをして滑らかにする工程を追加することも可能です。

発泡スチロール加工の流れ

①デザイン・設計

Adobe IllustratorやCADソフトを使って、デザイン・設計をしていきます。造形物の良し悪しはこの工程に懸かってきますので、お客様と綿密に相談しながら進めていきます。

  • Illustrator形式(.ai)や、CADで書いた図面でしたらDXF形式でデータをご用意いただくと、早く製作に入ることができます。
  • PDFや写真(ビットマップ形式)、手書きのイラストからデータを作成することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

Illustratorデータから入稿可能

②DXFデータの作成

発泡スチロールの特性を考慮して、加工に適したデータに修正します。経験が活きる場面です。

③NCプログラムの作成

専用ソフトで加工速度などを入力し、加工機を動かすために必要となるNCプログラムを作成します。

NCプログラム

④加工機で発泡スチロールをカット